日曜日の朝もしっかり食べてこの日の行動に備える。朝食には美味しい金目で出汁をとったみそ汁が出ました。
準備を済ませ、8時には子浦の民宿を出発。波は穏やか。
昨日は波も荒く、風もすごかったのに。
ネットにも書かれていたけど「クマらしきもの」がいるのはわかって。でもやっぱり怖いなあ。前日も念のためクマ鈴付けたけど、こういう張り紙があるとビビります。
トレイルの歩き始めの景色もやはり見とれてしまう。
ここでずっと眺めていたい。でもそういう訳にはいかず先へ進む。
ここには三十三観音が祀られている。
風化して形がかわっているもののあれば、
比較的形がわかるものもある。この集落の人々を守ってきた観音様だ。
先に進むと入江がさらにあり、その先端に人工物が見える。
実は歩いてそこまで行けて「ころばし地蔵」がある。なぜそんな名前がついたのかと思ったら、そこへの道が急で転びそうだからこんな名前がついたのかもしれない。説明はなかったけど。
ついさっきまでいた反対側の岬が見える。
来た道を戻り、遊歩道の本線を登っていくと日和山の山頂。
風が強いけど景色は素晴らしい。本当は昨日向かい側に見える二十六夜山に時間があれば吉田から歩きたかった。また歩く機会を作ろうと思う。
絶景が続く道をひたすら歩く。
見る角度を少し変えると妻良(めら)港も見える。
どこまでも青い海と空。
見ているだけで心が洗われるし、地球の大きさに感銘を受ける。
更に進むと、今度は波勝崎が見えてきた。
この日は本当はあの先の高通山を経て雲見まで歩く予定だったけど、波勝山から高通山への登山道が通行止めになっている部分があり、車道を歩けば別の登山道から行くことは可能だけれど、今回は車道歩きばかりになるので中止。
ここまで歩けたことに感謝し、落居口バス停からまた子浦へ戻る。
途中桜が咲いていて沢山のメジロが蜜を吸っていた。
こんなに沢山のメジロを一度にみたのは初めて。
子浦に着いたら9:16バスはもう行ってしまい、次は10:51なので妻良まで歩く。歩いている途中、漁師さんが網を修理していたり、海岸のごみを拾っていたりしているのを見かけた。妻良まで来たら、漁師さんに「手伝っていかないか?」といわれた。でも何を?
20分ほどでついてしまい、時間がまだある。うろうろしていたら昨日の朝あったハイカーにまたお会いする。吉田の浜でテント泊したけど風が強く大変だったらしい。
その後漁港の防波堤の方まで歩き、さっきまで歩いた日和山方面や
子浦の様子を眺めてみた。
日和山の山頂や地層がよくわかる。ダイナミックだな~。
朝は穏やかだったのに風も強くなり、潮が雨のように舞い上がっていた。歩いていたらさっき遠くから声を掛けてくれた地元の漁師さんが車に乗ってきて、「どこから来たの?」と声をかけられた。昨日石廊崎から子浦まで歩いたこと話すと、反対側に見える地形や船に乗らないとわからない地形のことを教えてもらった。海から見るとまた面白いだろうな。
バス停でバスを待っていたら、そこでも地元の年配の女性に声をかけられた。この時期は風が強いのはいつものことで、この風が海苔をもたらしてくれるそうだ。集まった海苔を海岸で干すのが風物詩だが、今年は海流がおかしくて海苔が全く駄目だそうだ。
気候変動のせいで、豪雪地帯で雪が降らなくなったり、潮流がおかしくていつもやっていることが漁村で出来なかったり、影響はいろいろなところで出ている。そんな話をしているうちにバスが来てしまった。
今回の南伊豆トレイル歩きはここでおしまい。独りぼっちだったら、地味に危ないところも結構あるので、まだ実行できなかったと思います。だから以前から歩きたかったこのトレイルの企画を考えてくださったガイドさんに感謝。また南伊豆・西伊豆トレイルとつなげて少しづつ歩きたいと思います。