「夏が来れば思い出す~♪」という歌がありますが、「尾瀬」は初夏になると必ず山関係の雑誌やウエブで話題にのぼります。私もなんとなく「そういえば湿原って実物を見たことないな」「池塘(ちとう)ってどんなんだっけ?」と気持ちが惹かれます。
その一方で「今年は富士山に登るのが第一目標だから、尾瀬はまた来シーズン以降泊まりがけで行けばいいんじゃない。山小屋デビューもまだだし」とも思いました。
そこで探し出したのが、福島県南会津町にある「田代山(田代山湿原)」でした。田代山は、実は尾瀬国立公園の特別保護区域にも指定されている場所です。いわゆる尾瀬ヶ原と言われている所からはやや北東に位置する湿原です。
なので今回は「トレーニング」というよりも「湿原を見に行く」をメインにしました。
ちなみに車でしか行けないので、この「超マニアックな山」に行く登山ツアーを見つけ出し参加しました。本当は、周りに木賊温泉(とくさおんせん)とか湯の花温泉とか沢山温泉があるので、車を出して友達とそういうところに泊まって山に登るのがベストだと思うんですが・・・。まあ、それはまた今度ということにしました。
★山行日:2012年6月23日(土)
★天気:曇り
★コース
往路: 猿蔵登山口→小田代→田代山湿原(標高1926.6m)→田代山・弘法大師堂(標高1971m)
※行程は約5キロ。所要時間は約3時間30分。
※ほぼピストンのコース。違うのは、湿原は一方通行になっているので、帰りは同じ湿原でも別の道を通ります。
★実際の様子
東京から車で移動してきたので、実際に猿倉登山口(標高1,430m)を出発したのは、11:09過ぎでした。入口にはこんな標識が立っています。
この先の小川を越えると、登りが始まります。
歩き始めるとちらほらと花が咲いています。
しばらく急登が続き、こんな花も目につきました。
小田代に12:21に到着。
周囲はこんな感じです。
この前八ヶ岳で見たイワカガミが群生しています。
ここから先は木道歩きで湿原という感じが出てきました。遠くに会津駒ケ岳に連なる山々が見えてきました。
更に進むと弘法沼が右手に現れました。
本当の田代山の山頂はここではないですが(沼の向こうの方)、とりあえず標識のあるところに12:57に到着!
雪を被った会津駒ケ岳とそれに連なる峰々が見えます。(以下の写真)富士山もそうでしたが、6月下旬になっても雪があるってすごい。下界とはやはり違いますね。
湿原を眺めながら歩き、弘法大師堂に着いたのは、13:22頃でした。このあと長めの休憩をとりました。
ちなみに、こんな感じでチングルマ(白い花)とイワカガミが、いろいろなところでたくさん咲いていました。まさに高原のお花畑そのもの。可憐です。
他にも湿原には、写真のような池塘(ちとう)があちらこちらにありました。ここに足を入れたら抜けないとか。ちょっとコワイですね。
帰りは、この湿原は円を描くように登山道が出来ており反時計回りの一方通行なので、行きとは異なる道を小田代に戻りました。
時々休憩を入れて、猿倉登山口に着いたのは、16:30位でした。
★感想
土曜日でしたが、アクセスがあまり良くないのが幸いし、静かな湿原と高山植物を楽しむことができました。やはり個人的には、こういう静かなところが好きなんだと、八ヶ岳の西岳に引き続き実感。
ちょっと心配だったのは、行ったのが2012年、つまり東日本大震災の翌年で、福島ということもあり、距離的には海側とはかなり離れているにも関わらず、週末なのに山以外で立ち寄った道の駅などにも人が少ない事でした。すごくいいところなのに・・・。
会津は、大内宿や温泉など登山以外にも魅力あふれるところが多いので、また山も含めて行きたい場所の一つとなりました。そして、いつか遠くに見えた会津駒ケ岳に登りたいと思いました。
(おまけコーナー)