道具もそろったし、とりあえず雪遊びみたいな雪上訓練もしたし、ようやく実践?!と相成りました。
でも1日目はいつもの様に移動。アタックは翌日。
天候次第の雪山。登れるかな~?
★日程:2014年2月1日(土)~2日(日)
(初日)渋の湯から黒百合ヒュッテへ
(2日目)天狗岳へ
★天気:
(初日)晴れ
★コース:
(初日)渋の湯→黒百合ヒュッテ
★実際の様子
(1日目)
東京の西の玄関?八王子からバスにのり、この日は渋温泉まで移動。今回の山岳ガイドは3名。今回この山行に行く登山スクールの同期は、1人だけ。あとは、全員先輩。スキルの違いで迷惑かけないか、ちょっと不安。
バスに乗り込むと、いきなりチーフ・ガイドから、「ちょっと明日の天気がねえ~、いまいちなんだよね。明日登れるかどうかは、現地について再度天気予報と気象予報士から情報を取ってから決めますよ」とのこと。まあ、雪山だから仕方がない。安全第一。
11:30分位に、渋の湯に到着。チームの3つに分けて、12時前には歩き始めました。この段階では、天候の崩れは見られず青空が見えました。同期のお友達と同じチームなので気分も楽。雪の上を歩くので、「アイゼン出すのかな?」と思っていたら、「これぐらいの雪で12本爪なんかいらないよ。ストック出して歩けば十分」と言われ、フラットフット&キックステップで歩き始めました。
ちょっと歩き始めるとやはり暑い。ということで衣服調整のために少々休憩。
12:50には、2,122mのピークに近い八方台・唐沢鉱泉との分岐に着きました。またここで休憩。木漏れ日が、キラキラして気持ち良いです。
15分ほど休憩をした後、また黒百合ヒュッテを目指して歩き始めました。歩き始めてしばらくすると、ガイドさんが「誰か、テルモス落っことした~?」と聞いてきました。
返事は、もちろん全員「いいえ~。」
何せスクール生達は、基礎クラスの時に「落とすと人に怪我をさせる可能性があるから、絶対にザックのサイド・ポケットにペットボトルやテルモスを入れてはいけない」と教育されています。だから関係者の中に該当者がいるわけがありません。
結局、「いないかあ。それじゃあ、小屋まで持っていくしかないかな。悪いけど俺のザックに入んないから持ってよ」と、ガイドさんから、そのテルモスを渡されました。
げっ、荷物増えた!
「誰だ~落し物をしたのは。お湯がないと困んないのかい?!折角荷物の軽量化のために、努力・工夫してるのに。キーッ!全くしゃ~ないな~。」
・・・ と思いながらも、ニコやかにテルモス受領。
雪歩きにも少しは慣れた頃、14:24に黒百合ヒュッテに着きました。素敵な山小屋!
少し休憩し、不要な荷物を置いてから、中山峠の先(天狗の奥庭)まで歩いていくことになりました。理由は、明日登れないかもしれないので、天候のいい今日のうちに行けるところまでちょっと行ってみようという判断でした。
15:09に天狗の奥庭に到着。南西を見ると天狗岳が見えました。
この後は、また黒百合ヒュッテのある黒百合平へ戻りました。まだ夕食までは、時間があるので、小屋の前の斜面で、雪上訓練をすることになりました。
ここで思い出したのが、自分の持っている長すぎるアイスアックス(ピッケル)。
「まずいなあ~。嫌な予感がするなあ。」
フラットフットやら、キックステップの練習に次いで、滑落停止の練習を始めると、ピッケルのせいか何度やっても、上手く止められない。
「あ~、それ長いんじゃない。俺の使って~。」と短めのを借りました。それでようやく様になるかならないかという状況。
やれやれ。困った。このピッケル一応それなりのお値段で、監督のおすすめなので購入したんだけど。
今回のガイドは、みんな若手。「ストックを使える所では、ストックを使えばいいので、ピッケルは短めでいいんじゃないの?」という考え方の持ち主ばかり。短い方を使ってみると、若手のいう事に納得。
結局、「今持っているのは、ヤフオクで売って、別のピッケル買おうかな」と思いながら雪上訓練は終わりました。
夕食の前に天気予報をチェックすると、明日は雪。う~む。ガイド陣の顔色が・・・。
「明日はどうしたいか?」という意見を取りまとめ、「一応行く方向で、ただし稜線出て、状況が悪ければ即撤退、即下山。」ということに。
美味しいご飯を食べた後、時間をつぶしてから、その晩は、布団に入りました。
つづく
★お役立ち情報:
「黒百合ヒュッテ」
今回お世話になった山小屋です。
http://www.kuroyurihyutte.com/
(使った地図)
国土地理院 地形図