山行女 by つるぎ

2012年から始めた登山・クライミング・そしてそれにまつわる旅の記録。日々のつぶやきです。

予習の大切さ・栂海新道

栂海新道から帰ってきてはや1週間。

直線距離にして約27kmあるこのルート、やはり予習は必須だったと思う。

事前に使用したのは定番の昭文社の「山と高原地図」。

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これでまず全体像を把握。ちなみに栂海新道の図は黒岩平周辺からとなっています。

でもこれだと地形がよく分からない。

そこで地形図の登場。3つも使います。

これだけで相当歩くのが分かります。

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次に行動日毎のルートの確認。

初日の北又小屋から朝日小屋。

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ずっと登り基調で等高線が狭い所が多い。
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2日目の朝日岳から、

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吹上のコル〜黒岩平〜犬ヶ岳〜白鳥山は、小ピーク・隠れピークが多く、アップ・ダウンの連続。

最終日のアップ・ダウンの振れ幅はだんだん小さくなるけれど、最後の下りは辛そう。
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電子版の地図も持ってますが、コピーをとってメモ書きして持って行きました。

更に時間があったので、ルートを開拓した「さわがに山岳会」の小野健さんが執筆した「栂海新道ものがたり」を読んでみました。

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小野さんの栂海新道関連の本は2冊ありますが、もう1冊は絶版なので(電子版はあります)こちらをゲット。

本を読むと、開拓当時の困難やルートに関する考え方を知ることができ、歩く人にははとても有益です。また熱い開拓者魂を感じることの出来る非常に興味深い記述となっています。

この地形図と本の予習がなければ、心理的に相当辛かったと思います。