<回顧録>
涸沢カールのことは知っていた。
秋になると紅葉を見に多くのハイカーが訪れる場所だ。
同じように横尾本谷に「黄金平」と呼ばれる秋は紅葉が綺麗な場所があるのを、昨年初めて知りました。今回はそこへ向かう。
横尾山荘を日曜日朝5時出発。
まだ星が瞬き、流星も見えました。
初めて見たので見惚れてしまいお願いごとする余裕なし。
本谷橋までは涸沢へ向かう道と同じ。そこから沢沿いを行く。
うるさいヤブとバランスが必要な岩やら石を歩きながら振り返ると朝焼け。
手前にそびえる屏風岩のスケールの大きさがハンパない。ずいぶん昔に見たハーフドームを思い出した。総合力ないと登れないガチの岩場。ようやく間近に見れた。
涸沢との分岐過ぎ、沢を何度も渡渉。
いやな感じの滝を巻いて、
振り返ると前穂に連なる山々。
進行方向の沢の先に木がなくなり、岩場を越えると黄金平。
草原とハイマツが広がっている。
高度を上げ振り返ると凛々しい山の勇姿。
最後は南岳からの一般登山道に入る。
そこから振り返ると、黄金平のカール地形がはっきりとわかる。紅葉はもう終わってたけど、静かな登山と地形を楽しめる素敵なバリエーション・ルートでした。
この日のもう一つの楽しみは、
槍ヶ岳と天狗池からの眺め。
初めて来ました。
夏の登山者で賑やかな山もいいですが、静かになった山を訪れるのはいいものです。
この日は7年ぶりに槍沢ロッジに泊まり、
いつもより多めにワイン飲んで晩秋の山の余韻を楽しみました。