<回顧録>
2週間ぶりの室堂は、すっかり晩秋の雰囲気。
7:30にバスターミナルの建物から出ると全く人がいない。
この日は、室堂から浄土山に登り、そこから龍王岳の横を過ぎ、鬼岳、獅子が岳、ザラ峠を経て、五色ヶ原を横切り、黒部ダム方面に下る。
最終目的地は平乃小屋。
出発して直ぐ江戸時代に建てられた室堂に立ち寄り、それから浄土山に向かい徐々に高度を上げる。
少し歩くだけで、室堂ターミナルや室堂山荘が一望できる。今シーズンは結局6回このエリアを訪れることが出来た。
体力は全然回復しないけど、来れただけで1年前に比べたら幸せ。
来年こそは奥大日から称名の滝へおりたい〜。
浄土山と室堂山との分岐を過ぎると、薬師岳や笠ヶ岳が見えてきた。このルートを歩くといつもガスってたので、この眺望に感無量。
浄土山からは富山平野・白山・薬師岳・有峰湖などが一望出来る。
北東に雄山・後立山の峰々。ずっとこういう山歩きがしたかったので、とてもうれしい。
龍王岳の横を通り過ぎると、登山者がぐっと減りすれ違いもほどんどなかった。
鬼岳に向かって下ると、
天狗山直下の紅葉が美しい。立山温泉からは湯気が上がっている。
雄山方面を見ると、7月に登った雄山の稜線と黒部平への登山道がよく見える。
徐々に憧れの五色ヶ原が近づいてくる。
嫌なハシゴとトラバースを過ぎ、
登り詰めるとようやく獅子岳。
槍ヶ岳が視界に入ると、やはり雲ノ平から縦走したいなと思う。いつになるやら。
東側を見ると、綿毛になったチングルマの向こうに黒部湖・針ノ木岳。
獅子岳からの下りはかなり急で、眼下に見える登山道との距離感が怖い。
焦っても仕方ないので慎重に下りきると
やっとザラ峠。見るからに危なそうな感じ。
気づけば12時近く。ここでお昼ごはん。
こんなところ下りてきたのか。峠は風の通り道なので、じっとしていると寒い。たまらず差湯を飲んだ。そして12:15出発。
登りはじめるとカルデラの地形がよくわかる。八ヶ岳の硫黄岳の噴火口を思い出した。
12:33には五色ヶ原山荘との分岐を過ぎ、キャンプ場方面に向かう。
数年前にここでテント泊をする予定でしたが果たせず。体力が戻ったらここにきてテント泊したいなあ。でも室堂からの道のりは、テント担いでだと今の私にはシビアかな。
平乃小屋に向い下り始めると、紅葉がきれい。
樹林帯はカラフルでずっと見ていたかったけど、のんびり歩く訳にもいかず。
相変わらず、下りはしんどかったけど、
15:21には何とか平乃小屋着!
やっぱり飲んじゃいました。
紅葉をながめつつ同行者とカンパーイ。
静かな湖畔で心と体を休ませました。
またこのルート歩いてみたいな。